ある映画の感想

学生の頃に出逢った二人。


二人で一緒にいるときは

お互いに相手をまもりあっていて

本当はかんがえないといけないことからも

自分が何者にもなれなかったことからも



逃げることが出来ていた。


ささやかだけど 幸せだったよ。





でもね、



時間だけは過ぎていって

回りは結婚、出産、ってどんどん進んでいっていて私だけずっと宙ぶらりんで

親からも心配されて。




ずっと目を背けていたことたちへ

目を向けないといけない時が来てしまったの。




ずっと、

出会ったころのまんまのあなたが好きだった。


何一つかわらない、

あなたのまんまのあなた だから好きだった。


これからも

変わらないまんまのあなたでいてね。



大好きだから。



二人でお互いを守りあっていて支え合った
ささやかな幸せ。


変わらないまんまの、大好きなあなた。


このままでずっと居たいよ。

なのに、

なんでだろう。


このままでずっと、居られないのは。




生きていくということ、

時が過ぎるということ、

大人になるということ



大人にならなければならないこと




それは このままでは居られないということ。



このままのあなたとは、居られないということ。



このままのあなたが大好きで

変わって欲しくなんかなくて

これからもずっとこのままで居てね。



でも、


このままのあなた、だから、


さよならなんだよ。



このまま、ずっとずっとこのままでいたいけど


私はあなたが大好きだけれども、


行くね。







ごめんね